不妊治療に関する取り組みについて

不妊治療に関する情報

現在、出生率を上げるための少子化対策として、働き方改革や子育て支援など様々な施策が推し進められていますが、今回は不妊治療に関する情報を3つ紹介します。

一つ目は、令和4年4月から、不妊治療について保険適用が拡大されました。詳しい情報は厚生労働省のホームページに掲載されています。
(厚生労働省「不妊治療に関する取組」)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/funin-01.html

二つ目は、「不妊症・不育症ピアサポーター育成研修等事業」です。
お医者さんや看護師さんだけでなく、「過去に同様の治療を経験した方」にも、寄り添い型のピア・サポート(仲間同士の支え合い)ができるよう、知識やスキル習得の研修が実施される事業が令和3年より開始されています。
(厚生労働省「不妊症・不育症ピアサポーター育成研修等事業」)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000047270_00004.html

企業が不妊治療をサポートするには

三つ目は、企業に対する取り組みです。
職場の理解が少ない為に不妊治療を続けることが難しく、正社員を諦めてパートに切り替えたり、退職を考える方もみえるかもしれません。ここでは、企業に対する支援施策にどの様なものがあるのかを紹介します。

まず、仕事と不妊治療を両立させる為に、休暇制度を整えたり、職場環境の整備に取り組む企業を支援する助成金制度がいくつかあります。

また、職場として、不妊治療を受ける従業員にどの様にサポートしたら良いのかが、わかりやすくまとめられたハンドブック等が作られています。
(厚生労働省「不妊治療と仕事との両立のために」)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14408.html

会社全体で理解を深めたい、制度を取り入れたい、という場合、希望をすれば職場まで説明しに来てくれる機関もあります。
【愛知産業保健総合支援センター】
https://www.aichis.johas.go.jp/index.html

どこへ相談したら良いかわからない時は

最後に…、マタニティハラスメント等を受けて辛いときは、「愛知労働局の雇用環境・均等部」というところが、相談窓口になっているので紹介します。

・『女性の活躍推進、男女の均等確保、仕事と家庭との両立支援対策、 次世代育成支援対策及びパートタイム・有期雇用労働者の雇用管理改善に関する相談』
・『「働き方改革」及び労働時間等設定改善、労働契約法、有期特措法に関する相談』
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/roudoukyoku/gosoudan_naiyou_madoguchi.html

現在不妊治療を受けている人や、家族や周りに不妊治療を受けている人、「働くお母さん」がいる企業にも、役立つ情報が一つでもあれば、幸いです。

(社会保険労務士・柴垣)

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